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    2016年10月20日 (木) | Edit |
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    クインテットの名作ARPG「天地創造」記事の第二弾です。
    今回は20年以上にわたってプレイヤーを魅了している理由、
    ゲームデザイン、システム、テーマ性、シナリオなどの、
    ゲームの中枢部分について語ろうと思います。
    また、最後に個人的に印象に残ったシーンをランキング形式で挙げてみました。


    天地創造の魅力

    ゲームデザイン
    ソウルシリーズの完結編とされる天地創造は、
    普遍的なテーマ性と壮大な世界設定、
    独創的なゲームシステムのほかに、
    多くの魅力を含んでいます。
    それらは極上のシナリオと演出、丁寧で無駄のない構成、
    質の高いサウンド、SFC末期に頂点を極めたグラフィック
    などの構成要素が挙げられます。

    また、個人的な評価なのですが、
    このゲームには大陸の復興、生物の復活、文明の発展に合わせて、
    文化を発展させるシステムがあるんですね。
    これらを一つの作品で同時に味わえて、
    かつマクロとミクロの両面から発展を楽しめるんです。
    これは特に天地創造で顕著に見られるギミックで、
    一つのエピソードやイベントに二つ以上の意味を持つ
    という奥深さを分かりやすくシステム化したものだと思っています。
    プレイヤーはシリーズを通して普遍性の高いテーマに翻弄されるのですが、
    遊び心と哲学性のバランスが絶妙で、
    クインテットメイクの特性が最大限に引き出されたゲームと言えます。


    ゲームシステム
    クリエイティブ要素とアクション要素の融合は、
    ソウルシリーズ特有のゲームシステムです。
    その独自性からプレイヤーを選んでしまいますが、
    シナリオと演出、サウンドとテーマ性が見事に一致して絡み合い、
    比類なき世界観を完成させたソフトメーカーになりました。
    アクションの側面ではその操作性が意外と評価されていませんが、
    動きの滑らかさは特筆していいと思います。
    特に天地創造は技を使い分ける爽快感に尽きますね!
    またレベルアップのポーズが無駄に格好良いのです。笑。
    セレクトキーでパンドラの中に入れる独特な設定と、
    魔法をコインで発動するという機能は、
    慣れないうちは扱いにくいかもしれません。
    しかし、丁寧な動き、演出、効果音まで、
    プレイヤーが気持ちよくプレイできるよう、
    細部まで徹底された配慮を感じるゲームだと思います。

      
    テーマ性
    前回の記事で説明したように破壊と再生が共通テーマなのですが、
    ソウルシリーズの大半のキャラクターは基本コミカルで、
    遊び心のある演出が重い状況を中和してくれます。
    しかし、時折圧倒的な現実を突きつけてきます。
    それこそがクインテットゲームの醍醐味とも言われています。
    例えば天才の復活によって文明文化が発達されていくと、
    彼らの苦悩に触れることになります。
    復活した活躍した、そんな一筋縄で終わらないリアリズムにぶち当たるわけです。
    ニアレイクの復活劇で彼らが力を貸してくれた時は、
    失われていた一体感を感じることができるのですが、
    それから先は運命に翻弄されて答えを出す暇もありません。
    ここからはプレイヤーの宿題だからでしょう。
    クインテット作品はゲームを通して普遍的な疑問を投げかけます。
     
    到底受け入れがたい現実が目の前で示されたうえで、
    これまで通りに世界は続いていくのだからたまらない。
    ソウルシリーズの主人公も無縁ではいられません。
    分かっていても受け入れがたい、クインテットのゲームはそんな選択と描写の連続でした。
    個人的にはベルーガの飛行船の墜落後、残された者たちが自立していく描写が印象に残っています。
    希望ではなく絶望でもなく現実を、現実的な未来を示したからです。
    前世の神官の宿命か知りませんが、当時の私はそれまで飛行船の残骸を・・彼らを探してました。
    あの渡り鳥からはしばらく離れられませんでした。
    クマリの言葉からその運命を推測しようとしました。
    これほど真剣に感情移入させるのは、残酷なまでのリアリズムの引力だったのかもしれません。  
     
    シナリオ
    シナリオとストーリーは、天地創造の魅力を探る上で最も重要な項目だと思われます。
    エンディングのとらえ方は人それぞれですが、
    あれほど感情移入できたゲームを今でも他に知りません。
    30分ほどFINの表記(EDの最後)からボタンが押せなかったです。
    いい意味で頭の中が真っ白になったゲームは天地創造だけでした。
    アークが成し遂げてきた功績を振り返るあの夢、
    世界は確かに復興されて残されたんだと。
    様々な解釈がありますが、
    最後のストークホルムのあのシーンにわずかな希望を預けて、
    私の中の天地創造は幕を閉じることになります。


    二つの記事で天地創造の魅力を挙げてきましたが、
    世界観やストーリー性などの言葉では表しきれない、
    魂の次元で震えさせられたゲームだったと思います。
    ゲームでありながら震えさせた、とも捉えられますね。
    それは最初で最後の経験だったような気がします。
    今でもそう結論付けたくなるほど圧倒的で・・刹那的でした。
    同じ感動を共有した多くの声を実感できた文化作品として、
    世代と時代を超えて支持されている天地創造は、
    普遍的価値を証明された文化作品だと言えるのではないでしょうか。

      

    印象に残ったシーンベスト10
    !注意!ネタバレを含みます

    10位 地裏のフィールド
    あの形状と色彩のインパクトは絶大ですね。
    何よりサウンドが素晴らしい。
    「外の世界って何だ」というアークの言葉も衝撃でした。

    9位 自分の部屋を借りる
    一足先に上京して自立した気がしましたね!( ´_ゝ`)+
    色んな楽しみ方ができるゲームだなあと思いました。
    飛行機が登場したときは感動でしたよ、
    文化レベルが現代に追いついたんですから。

    8位 ネオトキオのクインテット
    女性が多い職場としって頼もしかったですね✨
    細部まで丁寧な作り込みになるほどと納得したものです。
    当時は憧れでもありました。

    7位 ラーの大木の地下の花
    見えないところから少しずつ復興は進んでいました。
    多くの人や物事に通じる概念だと思います。
    今でも時折思い出す数少ないシーンの一つです。
     
    6位 ビッグバードの王
    捕獲されてた時はまず太り過ぎだと思いました。
    そして、聖域に人間が立ち入ったことにゾッとしました。
    動物たちの聖域に自然保護という名目で人間が立ち入るんです。
    自然保護が必要になったのは人間のせいなのに。

    5位 人間復活をなげく花
    これまでのペースで当然のように人類復活に挑む矢先のことで、
    あれほど動揺したシーンはありません。
    人類を復活させるべきか否かなど・・・・、
    悩みもしてませんでした。

    4位 カモシカの末路
    天地創造のショッキングなエピソードの中でも非常に有名なシーンです。
    夫を食べてまで生き延びたかったカモシカを通して伝えたかったこと。
    直前まで言葉を交わせてたからより堪えるんです。
    真っ先に駆け付けたのに・・・・。

    3位 星のかけらの所有者(エアーズロック)
    「人間はいつから自然を管理する側に回ってしまったのだろうか」
    今でも時々思い出す言葉です。
    思い返せば、アークが復活させたZOOへの立ち入りも、
    人間の管理下にわたり禁止されました。

    2位 コロンブスの解放
    悲しいほど人間臭い言葉と態度でした。
    個人的に天地創造随一の名シーンだと思ってます。

    1位 ラストバトル手前
    畳みかける展開で放心状態で迎えました。
    今でも理解できてません。
    ヨミには言いたいことが、聞きたいことが、沢山あります。 


    他にも人魚の話や地表のエルのエピソード、ブラッディマリー戦の恐怖など・・。
    アークのワインの飲みっぷり(酔いっぷり)とか、かぼちゃやニワトリとの交流とか、
    ほんわかするエピソードはないんかい!ってラインナップになってしまいましたが( ;∀;)
    サブエピソードを中心にしたかったので、共感できるぞ~というシーンがあったら嬉しいですね。
     
    今後このブログではQUINTET、制作スタッフ、ソウル三部作、
    クインテット産のソフトなどを個別に取り上げていこうと思っています。
    攻略、詳細データを提供できるゲームサイトではなく、
    一ファンによる感想程度の薄~いブログですが、
    天地創造やソウル三部作、QUINTETクラスタさんと、
    想い出を共有できたら嬉しいです。


    →SFC「天地創造」記事第一弾はこちら


    テーマ:レトロゲーム
    ジャンル:ゲーム
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