2017年08月10日 (木) | Edit |
IABIA.png
Internet Archive Book Imagesより


注意)ページ下部に著名なインターネット・アーカイブスへのリンクを解説付きで貼っています。
本文が長いので時間のない方はリンク集からの閲覧をお勧めします。


昔から中世~近代の西洋のイラストに憧れていました✨
欧米の古新聞や西洋の古書に添えられてる風刺画や挿絵を、
いつか自分なりに描けたらなんて夢みていたんです。
実際に挑戦したくて独学で学んだりもしていました。
もともと芸術の世界と縁遠いので基礎知識も技術もなく、
歴史的資料を参考に情報収集から始めて、
少し前に試しに自力で創作してみたのですが、
技術もセンスも理想に及ばず撃沈したりしています。


ヴィンテージ
ボツになった候補絵たち。
トレンドの明治「THE CHOCOLATE」に描いたデザインで、
初めて挑戦したヴィンテージ・イラストでした。
西欧の古典装飾と漫画表現の融合を目指したつもりが・・。


膨大な資料とカテゴライズされた各芸術分野の歴史背景を学びながら、
描画技法を習得するという根気と継続力が自分にあるのか不安になります。
完全に個人の趣味なので歳月をかけて、
基礎から少しずつ感性を取り込んで、
いつか理想に近づけたらいいなと望みながら、
マイペースに勉強していきたいと思っています。

未だに芸術の門の入り口に突っ立ってる素人なので、
様々なアートや文化史に感銘を受け続けているのですが、
今回はメモ的な意味で現時点で興味を持ってる芸術家と文化作品、
そして歴史的資料が閲覧できる参考サイトなどを、
記録しておこうと思います。
私自身も国内外の資料を公開しているデータベースと、
それらのサイトの紹介記事にお世話になったので、
同じ趣味を持つ方の参考になれば嬉しいです(´-`)


19post.png
アメリカ印刷黄金時代(19世紀末~20世紀)


西欧文化の膨大な情報量はまとめきれないため、
19世紀末のアメリカのお気に入りのアート作品をメモします。
第一次世界大戦から第二次世界大戦までに、
アメリカは印刷産業革命による黄金時代を迎えていました。
この時期に著名なイラストレーターと大衆誌が誕生してるんですね。
その中でもパリッシュ・ブルーで知られる、
米画家マックスフィールド・パリッシュの影響力は、
代表作「Day break(夜明け-1922)」を、
ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」や「最後の晩餐」を超える、
世界一の印刷枚数へと押し上げていきます。


Parrish1908.png
The Lantern Bearers (1908)
Maxfield Parrish



雑誌の表紙絵や本のカバーデザインに興味があったので、
パリッシュが表紙を飾った米の週刊誌「THE Collier's」と、
南北戦争とリンカーンの自伝記事で注目された、
19世紀末の米の月刊誌「THE CENTURY MAGAZINE」の表紙絵を通して、
20世紀初頭までのアメリカの雑誌の歴史を学ぶきっかけをもらえました。


WaterBabies.png
The Water Babies(水の子供たち-1916)
Jessie Willcox Smith



女性のイラストレーターに注目してみると、
オバマ夫人が表紙に登場した1885年創刊の米老舗女性誌、
「Good Housekeeping」の表紙絵と絵本の挿絵画家として知られる、
ジェシー・ウィルコックス・スミスに魅了されます。
「水の子供たち」のジャパネスクな色調は、
その名の通り日本人なら共鳴されるのではないでしょうか。
当時のアメリカの理想的な女性像としてのギブソンガール
同じく男性像としてのライエンデッカーのArrow Collar Manなど、
イメージ通りの古き良きアメリカの象徴に出会えた時期でした。


日本のマッチ
日本のマッチラベルはレトロのシンボル(Google検索)


一方、同時期の西欧の挿絵、本表紙、ポスター、
煙草のパッケージ、お酒のラベル、紋章・標章、
記念切手、硬貨のコレクション
...etc。
そのアンティークなデザインの芸術性にも魅了されてしまいます。
さらに中世西洋の歴史は芸術文化の歴史でもあるので、
これから学ぶのが楽しみです。
同時に日本の浮世絵や中国の水墨画などにも惹かれます。
とにかく節操がないのです😂

以前も記事で扱ったのですが、私には昭和趣味があります。
日本の原風景を感じられることがその根っこにありそうですが、
届きそうで届かない時代を生きてきた大人たちの郷愁に駆り立てられるのだと思います。
手触りのある時代の寂びに情緒を感じて、
時代の担い手だった年配の方の言動に胸を打たれたりするんです。
なのに不思議と戦前からの生存者からは、
その言動に一切の郷愁を感じられないんですよね・・。
世代の違いでしょうか?
想像が及ばないからでしょうか?
歴史を文化を学んでもそれは変わらないままです。
江戸時代~戦前の日本にも興味がなく、
さらに遡られるとファンタジーの世界です😨

そんな私ですが中世~20世紀の欧米の文化は、
子供の頃から抵抗なく受け入れてきました。
ファンタジーの主役は西洋ですし文化作品の影響もありそうですが、
ずっと幼いころから欧米のクラシックな側面に、
自然と魅力を感じていたように思います。
日本人で私のような人は意外と多いと思っています。
海外の方が日本の着物文化に目を奪われるように、
縁遠い文化だから余計に魅力的に映ったのかもしれませんね。
 
スマホからご覧になってる方は、
このブログのテンプレートにレトロなデザインを採用してる理由が、
これでお分かりになったのではないかと思います😋
(PCのテンプレはカエルが気に入ってしまって・・あわわ)
これらヴィンテージなデザイン、彩色、ペンタッチを、
私の憧れている昭和の日本を表現する上で、
応用してみたいという野望がありまして・・😍

漫画技法との融合もセンスが必要なので、
独学でできるところまでやってみたいと思ってます。
(しょーもない目標です)

とりあえず基礎となる並行ハッチングと、
クロスハッチングを習得したいです・・(;´-`)
明暗と黒白で距離感と空気感を表現する、
上級のハッチング画法は古典芸術の基本ですね。
細かく無駄のないあの効率的な美しさは昔からの目標です。

デザインメイクが苦手なので目標の技術には及ばなくても、
どこかしら成長できればいいなあと、
ラフなスタンスで学んでいきたいです。
欧米の芸術文化の歴史をかじるどころか、
匂いをかいだ程度の新参者のまとまりのないメモ記事を、
ここまでご覧になって下さってありがとうございました!🙇






あまりに中身がなくて申し訳ないので役立つサイトをご紹介しようと思います。
ウェブ上で中世~近代の様々な文化資料を無償公開しているサイト集です。
何百万点にもおよぶ著名なデジタルアーカイブスなので、
ブックマークをオススメします。



お勧めの参考サイト


Internet Archive Book Images
IABI2.png


近年のデジタル化プロジェクトの推進によって、
歴史的価値のある資料が無登録で閲覧できる環境が整いつつあります。
クラシック調のイラストを学ぶ上で、
デジタルアーカイブスは偉大な参考書になっています。
現在、INTERNET ARCHIVESが所有する過去500年までに発行された、
著作権の失効している書籍200万冊(およそ6億ページ)から、
1400万枚の画像を公開するプロジェクト
が進行中です。
すでにFlickrにて520万点がアップロードされており、
すべてパブリック・ドメインであるため、
閲覧もダウンロードも無料です。
 

carol.png
19世紀初頭の英文豪チャールズ・ディケンス
「Christmas Carol」



本の表紙、挿絵、広告、風刺画、モザイク画、
動植物画、デザイン装飾、ロゴ、タイポグラフィなど、
モノクロのDrawingタグに絞っても膨大なジャンルが検出されます。
資料館の域を超えて世界最大規模を誇る無料の美術カタログです。
右上の検索窓に英語で単語を打ち込むことで検索表示されます。
画像のすべてに詳細なガイドが付いてくる上に、
その画像が収録された書籍にリンクが貼られており、
書籍も読むことができます。


The British Library(大英図書館)
heraldry
装飾文字
紋章と装飾文字

  
世界有数の図書館の歴史的資料は敷居が高くてつまらなさそう、
そう考えてしまう方にこそアクセスしてほしいです。
大英図書館に収蔵されている17~19世紀の西欧を中心とした、
100万点以上の挿絵、風刺画、装飾文字、壁画、
地図などのスキャン画像が、
ウェブ上でいつでも項目別に自由に閲覧できます。


TBL.png
Albumの項目でカテゴリが表示されます


これらは書籍電子化プロジェクトの一環でFlickrにて公開されています。
すべて無料・無登録で閲覧できるパブリックドメインの資料です。
特に近代西欧諸国の装飾系デザインは勉強になりました。
カテゴリの8割は古地図ですが西欧諸国に特化してるので、
興味のある方は訪れてみてください。


NYPL Digital Collections(ニューヨーク公立図書館)
Faust1941.png
ゲーテ「ファウスト」表紙カバー(1941)


世界屈指の市立図書館であるニューヨーク公立図書館でも、
高解像度の蔵書資料をウェブ上で無料公開しています。
シンプルなガイド付きなので勉強になります。
写真画像、文書、地図、リトグラフ、ポストカードなどが対象で、
18万点がパブリックドメインとして制限なく利用できます。
個人的には「COLLECTION OF BOOK JACKETS」(表紙カバー)のカテゴリーがお勧めです。
著名な文学作品のお洒落なジャケットが拝めます。
 

Vatican Library(バチカン図書館)
dante.png
ダンテ「神曲」挿絵

 
イタリアのバチカン図書館に収蔵されている、
印刷物・絵画・プレート等がウェブ上で閲覧できます。
4000冊の古代写本・古文書が対象ですが、
興味のない人でも一見の価値ありです。
将来的に8万点が公開されるプロジェクトの一環で、
NTTデータが協力しています。
閲覧は無料・無登録でできますが、
素材としての利用はできないのでご注意ください。
おススメは13世紀のイタリアの詩人ダンテ・アリギエーリによる古典文学の最高傑作「神曲」の挿絵です。
「ヴィーナスの誕生」で知られるルネサンス初期の画家、
サンドロ・ボッティチェリの作品として有名ですね。


Google Books(書籍全文検索サービス)

 
Googleが書籍をスキャンして電子データ化した、
世界最大級の全文・インデックス検索サービスです。
世界中のあらゆる分野の書籍が対象で、
著作権が失効した書物も含まれています。
パブリックドメインの書籍は全文閲覧とダウンロードが可能です。
 
英オックスフォード大学や伯ゲント大学など、
提携する世界的名門大学が協力しています。
米ニューヨークの私立図書館や、
独バイエルン州立図書館なども提携先です。
米ハーバード大学付属図書館からは、
著作権の失効した書籍100万冊以上が貸し出され、
随時公開されています。
米スタンフォード大学附属図書館からは(PD書籍化は不明ですが)
50~100万冊が予定されています。
日本語の書籍は慶応義塾大学図書館から12万冊が貸し出され、
明治~大正~昭和前期の和装本などが閲覧できます。
(参照:Wikipedia)

昨年サービスを終了した近代デジタルライブラリーのデータが、
国立国会図書館デジタルコレクションに引き継がれています。
国内の書籍が中心で明治以降の雑誌や図書、
戦前の書籍を検索、閲覧できるのでこちらもお勧めします。
著作権の保護期間中か著作権の確認が取れていない書物は、
原則非公開なのでご注意ください。


著名なサイトばかりなのでご存知かと思われますが、
訪問されたことがない方は是非訪ねてみて下さいね😃👋



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