2016年12月29日 (木) | Edit |
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Part1からの続きです)

漫画家歴35年以上のベテランにもなると、初期と近年で原画にも違いが現れます。
近年の原画の整然とした綺麗さはデジタル処理の賜物なんでしょうか?
初期の原画ほど汚れや血や傷などの細かい部分が、
雑でありながら無駄なく描かれているところに福本さんらしさを見た気がしました。
「必要最低限」の表現で効果を狙うのは、
絵・構図・シナリオにおいて、銀と金や初期カイジなどで特に顕著に見られた手法なんですよね。
 
私は、福本さんは狙い通りの印象を読者に与える表現力の達人だと思っています。
登場人物の混乱状態を表すぐにゃりと歪む独特な表現を含む原画などは、
完成図を想像して福本さんが絵に起こされたのですから、
その「表現力」に自然と注目がいきます。
そして、想像通りに表現することの難しさと表現通りに読ませることの難しさ、
この二つを同時にクリアしてる
から成立していることを学んだんです。
これらは、同様の技術と才能を持つすべての作家にも同じことが言えます。


ginkin.png
「銀と金」の原画が展示されたショーケース

 
作者の意図が想像力と表現力をもって一枚一枚の原稿に刻まれていると考えるとき、
その表現が選ばれた理由を感じながら眺めることで、作り手の想いに触れたような気がしました。
原稿サイズを目の当たりにしなければ分からないことがあるということです。
それほど数はありませんでしたが、初めての原画展ということもあって感動しきりでした✨
 
で、落ち着いてから思ったことは、三笠に訪れる機会も戦艦に乗り込む機会も、
ざわ展がなければ一生なかったかもしれないということですね。
横須賀に来ても三笠に興味を持つとは限りませんから・・。
全く関心がなかった私のようなファンは少数派ではないと思ってます。
 
少なくともイベント会場を戦艦内部に選んだことで、
横須賀と日本の歴史とたしかにすれ違えました。
原画の観覧中に頭上に響く無機質な足音。あの時、
戦時中の海兵が耳にした足音をなんとはなしに想像したんですよ。
原形はほぼ留めていないとしても今立っているこの空間は、
展示会場ではなかったことを思い出す瞬間がありました。

ここを展示会場に選んだ理由は様々な思惑があるのでしょうが、
戦艦三笠の背景も結局は調べることになりましたし(記事にするためですが・・)
陸海の将軍と日本の文学界の関連性を興味深く学ぶきっかけになりました。
これが横須賀市が貸し出した役場のイベント会場で、
横須賀の歴史をパネルで展示する単純なコラボ企画だったら、
この「体感」が何かにつながることはなかったと思ったんです。

 
come.png
福本さんからのメッセージ 
  

それにしてもせっかくの横須賀、結構な距離があるので堪能したかったですね~。
先約があってすぐ離れるしかなくて、せめてハングリーズくらいは寄りたかった。
わざわざ食べずに向かったのに「天」の聖地で天さんを拝む計画が・・・・( ノД`)゜。
本場の海軍カレーも食べたかったしスカジャンも見たかったし、
在日軍人さんが通うバーも寄りたかった。
もう次回訪れたら今度こそ叶えたいです・・!(੭ु`・ω・´)੭ु+   
 
イベント続きの年末の中でも忘れられない一日だったので、
仕事納めまで記事を上げる暇もありませんでしたが、
やっとアップすることができてホッとしてます👏😇✨
今後公式で大きめの福本イベントが開催される時は、
地方都市でも開催してほしいですね。

福本さんの学生時代の考えをうかがって、
現代の学生に直接伝えた方がいいのではと思ったもので。
より多くの学生さんに接触する機会を与えて欲しいな。
福本作品は十代にも人気ですし零も再開される日が来ますし。
個人としては、今回は貴重な経験ができたことに感謝しています🙇
長くなったので読んで下さってありがとうございました。



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