2016年10月21日 (金) | Edit |
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SFCのARPG「天地創造」は21年前の10月20日に誕生しました。
 
制作はQUINTET、発売はENIX(現:スクエニ)で、
ソウル三部作と呼ばれるQUINTETのARPG三連作の完結編です。
版権元が消滅して連作のうち唯一リメイクされてないのですが、
20年以上にわたって国産ARPGの最高峰として高く評価されています。
不遍性の高い文化作品として、
ARPGに抵抗のある方にもプレイをお勧めしたい名作です。
  
天地創造は内容もメーカーもジャンルも知らずにプレイしたソフトで、
最初にプレイしたソウル三部作でした。
QUINTETとの出会いでもありました。
クインテット倒産の経緯はとてもショックでしたが、
その出会いには今でも感謝しています。
ノベル・コミックス・ゲームブック・サントラ、
中古ソフトまで、現在も続く市場価値の高さに驚きました。
プレイヤーに会う機会が少なかったので、
作品としての評判は後から知ることになります。


SFC「天地創造」TVCM(1995)



ストーリー
天地創造は大層なタイトルの通り非常に壮大なスケールのRPGで、
主人公のアークという少年が地裏と呼ばれる世界で、
生命が失われた地球上の大陸を復興させる使命を負うことから始まります。
地表(大陸)に降り立った主人公はさまざまな生命を復活させ、
文明と文化を発展させていくのですが・・、
天地創造の背景に隠された巨大な陰謀が明らかにされてゆく、
という物語です。
 
この作品のテーマは破壊と再生です。
これはソウルシリーズと呼ばれる一連のARPGの共通テーマでもあります。
文化文明の発展と引き換えに失われていくものは何か、
何かを得るために何を手放すのか、
生きるために犠牲にするものは何か・・。
人生の書物が詰まったような哲学性の高いクインテットのゲーム性が、
隙間のない織物のように無駄なく組み込まれた名作です。

 
キャラクターデザイン
キャラデザは漫画家の藤原カムイさんで、
カムイ作品を集めるきっかけになりました。
天地創造のジャケの原画は個展にお邪魔した際に、
クリアファイルに収められてたものを直に拝見したんですが、
感動で固まりました・・!サインも大切に保管しています。
(オクで集めたガイドブックや当時のゲーム雑誌も所有しています)
藤原カムイさんの公式サイトKAMUI'S NOTEには、
天地創造イラストが複数公開されていますので、
未見の方は是非ご覧になってみてください。
 

キャラクター
天地想像の主要キャラクターは、
その過去と役割、関係性が最大の魅力と言えます。
復活を必要としたことからこの世界が一度滅びてることがわかります。
表の世界と裏の世界でそれぞれの自分に遭遇したり、
前世に役割をもって転生している存在とも関わることになります。
表と裏の世界。
前世と現世の役割。
本物と偽物(実体とコピー)。
滅びと再生を繰り返す光と闇の意志。
誰一人巻き込まれずにはいられない世界です。
主人公のアークと少女エルとの絆の物語でもあり、
それが最大の魅力かもしれません。
 
その他のキャラクタ―において、
歴史上の人物が登場することが衝撃でした。
経済学者ケインズ、クマリ様はこのゲームで知りました。
ドラクエファンとしてはメラ的な意味で、
カメラが登場したのがニヤリでしたね・・😎
宿命づけられた仲間として弱さに素直なメイリンが好きでした。
あの限られた容量の中でもっといろんな人物に会いたかったです。
フォーダやロイドの過去にも前世にも触れて、
一人一人に明かされることのない物語があることを知りました。

そして、おそろしく壮大な世界観であるにも関わらず、
物語がプレイヤーの手のひらに収められたのは、
アークの性格が大きく作用していたような気がします。
あらゆる側面から、絶妙なゲームバランスを
成立させてみせた作品だと思っています。

 
サウンド
天地創造の魅力としてシナリオとゲームデザイン、
世界観、キャラクター、演出、テーマ性などと並んで、
サウンドのクオリティが挙げられます。
特に古代祐三さんをはじめとした、
QUINTET製品のサウンドクオリティには圧倒されましたね・・。
天地創造のコンポーザーでもある小林・曳地サウンドは、
別途記事で取り上げます。
  
天地創造が20周年を迎えた去年、英雄復活祭※に合わせて、
小林美代子さんによるサントラアレンジが公開されたことはご存知でしょうか。
二度と拝むことができないはずの楽曲のアレンジを何とご本人の手で・・。
感動で混乱して慌ててツイアカを開設したことを覚えてます。
英雄復活祭の発起人はサンドアートアーティストのkisatoさんで、
こちらからお二人による記念動画をご覧になれます。



→ニコニコ動画はこちら

 
※毎年10月20日に開催される天地創造ファンによる祭典
英雄復活祭Twitterアカウント
小林美代子さん(現:高岡美代子さん)公式アカウント
→「英雄復活祭」ファンアートまとめ (togetter) 


現在、小林美代子さんは趣味のレジン製作のほかに音楽活動を再開されており、
今年は天地創造のサントラリメイクに向けてスクエニと直接交渉されています。
天地創造の根強い人気を支えるサウンドメイカーとして活躍が期待されています。
今後は天地創造の楽曲をオーケストラで演奏される目標がおありなのだとか・・!
小林サウンドファンの一人として、リメイクもオケも実現されるよう、
応援したいと思っています。


リメイク
どれほど名作とうたわれても、現在は旧世代のハード(SFC)でしかプレイできないため、
かなり前から次世代に向けてリメイクを希望してきました。
実況では絶対に味わえない、感動は自分の操作で引き出すもの。
そう教わったゲームでもあるので、
実際にプレイする機会があればそれが一番だと思っています。
天地創造は藤原カムイさんや小林美代子さんら関係者をはじめ、
既プレイヤー未プレイヤーに関わらず、
多くのファンにリメイクを望まれてるレトロゲームなのです。
 

ここまで天地創造の魅力について、
ごく一部を語らせていただきました。
今後はQUINTET、制作スタッフ、ソウル三部作、
クインテット産のソフトなどを個別に取り上げていこうと思っています。
攻略、詳細データを提供できるゲームサイトではなく、
一ファンによる感想程度の薄~いブログなので、
天地創造やソウル三部作、QUINTETクラスタさんと、
想い出を共有できたらそれだけでも嬉しいです。



最後になりましたが、改めて21周年おめでとうございます!

ネタバレを含む第二弾はこちら


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テーマ:レトロゲーム
ジャンル:ゲーム
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